Fun Land RyCreation is music label based in Tokyo.We make “Organic Pop Scene”.
INTERVIEW
2015.05.05.thu

Emerald/ototoy(2014.9.3)

Unknown

http://ototoy.jp/feature/2014082801/Emerald

元PaperBagLunchboxの中野陽介と、もともと彼のバンドのファンであり、接点のあった藤井智之との出会いを契機に、2011年に始動したEmerald。前バンドが解散し、あてもなく曲を作り続けていた中野だったが、あるとき書き上げた「This World(1st EP『This World ep』に収録)」という曲を合わせるために、藤井のやっていたバンドModeast(モディスト)に打診。当初は中野にとってのリハビリであり、Modeastにとっては遊びという感覚だったものの、お互いのポテンシャルや人間性に惹かれ合い、徐々に活動が本格化していった。そして、遂にはファースト・アルバム『Nostalgical Parade』が完成。この作品には「中野陽介の再生の物語」というドラマが内包されていると同時に、Emeraldというバンドの持つ可能性が、ギュウギュウに詰め込まれている。

今の音楽シーンを見渡せば、ロック / ポップスとブラック・ミュージックとが、非常に近い距離にあると言うことができるだろう。「ロバート・グラスパー以降」のジャズやヒップホップの流れがあれば、チルウェイヴからR&Bへの展開があり、国内では山下達郎のようなベテランの再評価があれば、ceroやtofubeatsといった若手も浮上するなど、様々な動きが絡まり合い、ダイナミックな動きを見せている。Modeastというバンドは、そもそもがディアンジェロやエリカ・バドゥといったネオソウルを、日本人としてどのように解釈するかを目的としたバンドであり、もちろんその意志はEmeraldにも受け継がれている。そして、そこに中野の叙情性の高いヴォーカルが加わることによって生まれるサウンド・スケープというのは、これまであまり耳にしたことがない、非常にオリジナリティの高いものだ。まだまだ無邪気に海外からの影響を引用している部分もあるが、ベーシックとなるミュージシャン・シップの高さをちゃんと持っていることも心強い。まさに、磨けば光るダイヤの原石ならぬ、エメラルドの原石。その最初のきらめきがここに。