CANVAS『Naissance』Veni Vidi ViciousやQUATTROのメンバーらが鳴らす、芳醇なロック 結成から実に7年。松田祐伴率いるCANVASがとうとうファースト・アルバム『Naissance』を完成させた。ベーシストとしてVeni Vidi Viciousなどもサポートしてきた松田をメイン・ソングライターに、2013年より活動をスタート。その後のメンバー脱退を経て、2017年にQUATTROのギタリストとして知られる松坂勇介が加わり、さらにはseasunsaltのギターを務める釜瀬雄也も正式加入。この3人を軸に、彼らを取り巻く名うての演奏家たちがサポートする形で、これまで音源化を待ち望まれていた楽曲が、ついに日の目を見ることになったのだ。 CANVASが鳴らすのは、たとえば初期ストロークスにも通じるような、極めてシンプルなロックンロール、ギター・ポップだ。楽曲によっては仄かに鳴っているシンセなど、ニューウェイヴ的な意匠も施されてはいるものの、総体としては非常にオーセンティックなギター・ミュージックであり、そのクリーントーンを基調とした手練なバンド・アンサンブルには、思わず舌を巻かずにいられない。待望のデビュー作にして、国内インディー・シーンにおけるクラシックとなりそうな風格を、この『Naissance』という作品はすでに放っている。 そんな『Naissance』のリリースにあてて、今回は松田と松坂の2人にインタビューを実施。結成から念願のリリースにいたるまでの変遷と、これからのCANVASについて、たっぷりと語ってもらった。 https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/26027
... Read MoreINTERVIEW
-
2020.09.10.thuCANVAS/mikiki(2020.08.26)
-
2019.06.27.thuANYO/muevo(2019.6.17)
ANYO 独特の音像と幻想的なライブが作り出す、研ぎ澄まされた世界観 「ANYO(あんよ)」。そんな不思議な響きの名前を掲げて活動する彼らは、2007年に大阪で結成されたバンドだ。 https://media.muevo.jp/articles/6723
... Read More -
2016.11.06.thulowtide/ototoy(2016.11.06)
https://ototoy.jp/feature/2016110203 松坂勇介(QUATTRO)を中心に、映像作家としても活動する加藤マニ(PILLS EMPIRE)、オオヤヒロシ(CANVAS / Veni Vidi Vicious)、morishige shinpei(FOXPILL CULT)とともに結成された5人組オルタナティヴ・ロック・バンド、lowtide(ロウ・タイド)。2014年末より活動を本格化し、2016年にはベーシストとして松田ゆうすけ(CANVAS / Veni Vidi Vicious)が加入。サイケデリック、ネオアコ、シューゲイザー、USオルタナをも取り込み、ローファイなアシッド・フォークで他の追随を許さぬサウンドを貫いている。そんなlowtideの1stアルバムが完成。OTOTOYでは11月9日発売となる同作の全曲フル試聴を実施するとともに、メンバーでありキュウソネコカミ、ゆるめるモ!、高橋優などのMVを撮影するなど注目の映像作家、加藤マニによる松坂勇介インタヴューを掲載、lowtideに迫った。
... Read More -
2015.05.05.thuEmerald/ototoy(2014.9.3)
http://ototoy.jp/feature/2014082801/Emerald 元PaperBagLunchboxの中野陽介と、もともと彼のバンドのファンであり、接点のあった藤井智之との出会いを契機に、2011年に始動したEmerald。前バンドが解散し、あてもなく曲を作り続けていた中野だったが、あるとき書き上げた「This World(1st EP『This World ep』に収録)」という曲を合わせるために、藤井のやっていたバンドModeast(モディスト)に打診。当初は中野にとってのリハビリであり、Modeastにとっては遊びという感覚だったものの、お互いのポテンシャルや人間性に惹かれ合い、徐々に活動が本格化していった。そして、遂にはファースト・アルバム『Nostalgical Parade』が完成。この作品には「中野陽介の再生の物語」というドラマが内包されていると同時に、Emeraldというバンドの持つ可能性が、ギュウギュウに詰め込まれている。 今の音楽シーンを見渡せば、ロック / ポップスとブラック・ミュージックとが、非常に近い距離にあると言うことができるだろう。「ロバート・グラスパー以降」のジャズやヒップホップの流れがあれば、チルウェイヴからR&Bへの展開があり、国内では山下達郎のようなベテランの再評価があれば、ceroやtofubeatsといった若手も浮上するなど、様々な動きが絡まり合い、ダイナミックな動きを見せている。Modeastというバンドは、そもそもがディアンジェロやエリカ・バドゥといったネオソウルを、日本人としてどのように解釈するかを目的としたバンドであり、もちろんその意志はEmeraldにも受け継がれている。そして、そこに中野の叙情性の高いヴォーカルが加わることによって生まれるサウンド・スケープというのは、これまであまり耳にしたことがない、非常にオリジナリティの高いものだ。まだまだ無邪気に海外からの影響を引用している部分もあるが、ベーシックとなるミュージシャン・シップの高さをちゃんと持っていることも心強い。まさに、磨けば光るダイヤの原石ならぬ、エメラルドの原石。その最初のきらめきがここに。
... Read More